この店に聞け 東京・水道橋「闘道館」
アリやリキのお宝が眠る格闘技専門リサイクルショップ
東京・水道橋に店舗を構える格闘技・プロレス図書館「闘道館」は、全国でも非常に珍しい格闘技専門のリサイクルショップ。雑誌、書籍、ビデオ、DVDを中心に、全国の格闘技ファンから集めたお宝アイテムが店内にギッシリ詰まっている。店主の泉高志さんは自身も大道塾で空手を学んでいたという格闘家。それだけに、どことなく”熱い”雰囲気が店内に漂っている。
商品の内訳は、プロレスとそのほかの格闘技が半々くらい。プロレス専門ショップは数多くあるが、プロレス以外の格闘モノを重視している点でも個性的だ。武術や総合格闘技もフォローするほか、特に最近ではボクシング関連の商品に力をいれているという。”図書館”というだけあって資料モノが多いが、フィギュアやマスクなどのアイテムも少しずつ増えている。海外の珍しいフィギュアなどは、海外旅行で購入したファンが売りに来るそうだ。
また、女子プロ関連の商品も充実しており、女子プロ専用の棚まで用意されている。クラッシュギャルズなど、懐かしの女子プロ選手たちのアイテムも人気が高い。
カウンターには選手たちのサイン色紙がギッシリ。その数だけでも圧倒されてしまう。生写真やサイン入りのグッズも至るところに見られる。大規模なコレクションを持つ地方のファンが、事情があって手放すこともあるそうなので、あっと驚く掘り出しモノが見つかるかもしれない。
しかし、なんといっても泉さんご自慢、膨大な数の格闘雑誌のバックナンバーがスゴい。古びた背表紙が並ぶ書棚は圧巻だ。力道山時代の「ベースボールマガジン」別冊、若きアントニオ猪木の闘姿が納められた「ゴング」など、昭和40年代、50年代のお宝がギッシリ。洋書では、モハメド・アリが表紙を飾る海外のボクシング雑誌なども取りそろえている。店内を見渡せば、きっと欲しいアイテムが見つかるはず。格闘ファンなら見逃せない、心をグッとつかむお店なのだ。
個人からの買い取りだけで商品を構成しているので、価格もかなり良心的。買い取りは宅配でも受け付けてくれる。自分のお宝を売りたいという人も一度相談してみては? まずは後楽園ホールでの試合帰りにブラリ寄ってみたい。
ライター:吉田直子