いわゆる"ゼロハリ"のスーツケースは、80年代から90年代にかけて多くのレスラーが長い巡業の旅で愛用されたものだが、展示したものはアンドレが「ミッキー」と呼び、深い親交があったあったマイティさんに自身が愛用していたスーツケースをプレゼントしたもの。(具体的な時期は定かではないが、おそらく90年頃の全日本と思われる)
マイティさん自身もプロレス生活終盤まで大事に使っていたものだ。
1970年フランスで始まった二人の友情は、海外、国際、全日本を経て1993年1月29日、アンドレがパリの宿泊先のホテルで急性心不全で亡くなるまで…、否、ずっとマイティさんの心の中で続いていただろう。
「アンドレとのことは」思い出が尽きない。最高にいいヤツだったよ」生前、事あるごとにそう語っていたマイティさんは天に召されて、アンドレと「また、一緒に飲めるね」と笑顔で再会するだろう。