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【闘道館】20周年記念特別対談 ~ターザン山本×闘道館館長~ 第9回

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闘道館20周年記念特別対談
ターザン山本×闘道館館長

⑪決断

館長:9月にローマから帰ってきて、闘道館の原型、「格闘技プロレス図書館」構想が頭から離れなくなってて。
で、しばらくたって自宅近く高田馬場の古本屋さんに行ったときに、100円均一コーナーというのがあるんですね。

ターザン山本:いっぱいあるよね。入口んところに。

館長:そこに、たまたま、週プロとか、ゴングとか、格通とか、プロレス格闘技関連のバックナンバーばっかりがバーッと100冊以上大量にあったんです。
で、もし本当にプロレス図書館をはじめるんであれば、これは安いから、仕入れにできる。
商売はじめるなら、これはチャンスだから、逃してはいけない。買わなきゃいけない。
でも、自分個人が読む用としては別にそんなたくさん、いらないわけです。
本当にやんのか、やんないのか、自分に対して「どうすんだお前!」ってそこで決断を迫られたんです。

100円コーナーの前で、一人でジーと突っ立って考えて。。。
立ってるだけなのに、鼓動がドクドク、ドクドクって速まって、息苦しくなってきて。
心のなかで、迷うな、行け!行け!って自分を一生懸命励まして(笑)
ちょうど、好きな女の子に告白する前みたいな感じというか(笑)

ターザン山本:アハハハ、勇気を振り絞ったんだ(笑)

館長:で、フ~って一度深呼吸して。よし!って、店員さん呼んで、
「ここにあるもの、全部ください!」って。
それで闘いのゴングが鳴ったという感じでしたね。

ターザン山本:うん。おめでとう!(ガッツポーズ)

館長で、翌週だったか、会社の上司である課長に、
「年末でやめます」って伝えて。
そしたら、「やめてどうするの?」
って聞かれたので、
「プロレスの喫茶店をはじめます」って答えたら、
「ハ~?なに~?お前、頭大丈夫か?」って(笑)

ターザン山本:ククク

館長:課長は「まあ、 でもお前はそんなやつだよ。 オレは別にいいけどさ、でも部長には、お前から直接話せ」って連れて行かれて、
で、部長は転職だと思ったようで、「会社の名前はなんて言うんだ?」って聞かれたので、
「え、あー、それは一応考えてまして、我流辞典っていいます」って将来いつか法人化したらつけようと決めてた名前を言ったら、

部長は「ガリュウ?聴いたことないな、今流行りのネットか?」

私「いやネットじゃないです。古本っス」って

部長「ほ~。で、なんの辞書なんだ」

私「いや、それはもう。自分たちのやりたいことを、我流でどんどんどんどん、広げていきますから。それがたくさん束ねたものを辞典って表現したんです」

部長「。。。よくわかんねえよ。とにかく辞めんだな」

って、全然話が噛み合わなかったんですけど(笑)

ターザン山本:そりゃまったく伝わってないね(笑)

館長:一つ上の先輩には迷惑かけるので。一年間下を育てて、代々出世していくってシステムなので、私が辞めたら、その先輩は出世が遅れる可能性があるわけです。
一年半毎日、私が不器用な分、余計な手間かけて育ててくれたのに。
だから、その先輩には心からホントに悪いなあと思って、髪切りマッチじゃないですけど、生まれてはじめて頭を丸坊主に剃って、迷惑かけますけど、辞めさせてもらいますって、謝り倒して。

ターザン山本:いいことだ。自分の人生だからね。

館長:で、退職届を書くんですけど。
それもまた気合入っちゃって、昔の武士が血判を押すイメージで、カッコつけて拇印を押して提出したんですね(笑)
そしたら会社から、「いや、これダメだよ、ちゃんとハンコ押さなきゃ」って普通に突っ返されて(苦笑)
でも、こっちは気合入れて決意表明の意味も込めて書いてたんで、なんか固くなっちゃって。
「拇印で何がダメなんですか。1回出したんです。2回も切腹できません!」って(笑)

ターザン山本:いいねえ!
 
▲拇印で提出した退職届(控え)
 
館長:で、2000年の12月末で正式に辞めて。ちょうど明日から21世紀だと。21世紀は自由に生きるぞって(笑)

ターザン山本:パチパチパチ



館長: こんな感じで、ようやく闘道館という船が動き出したんですが。。。
やっとここまで話がたどり着きました(苦笑)
結構しゃべれるもんですねえ。今日はもうここまでかって思って時計見たら、まだもう少し時間ありますね。

ターザン山本:すごいスピードで喋ったねえ。すごい量しゃべった。流れるようにハイスパットで。

館長:先生に全部流れを聴いてもらおうと、ちょっと駆け足で詰め込みすぎましたけど(苦笑)

ターザン山本:いや、いいよ。おもしろいよ。
ここまでの話を聞くと。館長はビジネスに向いてるなって思った。

館長:嬉しいですね。向いてますか!

ターザン山本:なぜなら、館長は決断するから。ビジネスマンというのは決断しないとダメなのよ。常に決断を迫られるわけです。

館長:その通りですね。

ターザン山本:決断を遅れてはダメなんです。即決で決断していくことが一番重要なわけです。ビジネスマンというのは。社長というのは。

館長:あー、なるほど。でも私は決断までに悩んじゃうんですけどね。

ターザン山本:いや。確かに館長はちょっと迷って考えるんだけど、これはダメ、やめた、これをやる!って。常に見切りながらバシッと決断して進んできた。だから、実は社長に一番向いてるんです。
ある人に聞いたんです。
社長の仕事の定義とは、どんなことがあっても、一秒ごとに決断を迫られる職業だと。

館長:確かにそうです。

ターザン山本:そうだよ。何があっても常に決断しなきゃいけない。会社に対して、組織に対して、従業員に対して、自分に対して、世の中に対して。それができなくなったときは終わりなわけです。
それが間違ってようが、正しかろうがそれは二の次のこと、関係ない。決断することこそが、一番重要なことなんです。

そして決断するときに、社会的な正義とか、常識とかに振れんるんじゃなくて、あくまでも個として、自分が、少数派になることを恐れず、ビシッと決めることができるのがいい社長なんです。
館長はその少数派の人種の決断ですよ、すべて。

絶対に多数派に振れないと言うか。全部多数派を蹴ってきたわけです。
本来は多数派に行った方が楽なわけです。でも全部それを押しやって、個としての自分を追求してきたっていうのは、、、うん、偉いな。

館長:少数派の人種。そうかあ、だから、ターザン山本の話にいつも共感してしまうんですね(笑)

ターザン山本:館長とボクは、実はメチャクチャ近いんです。ボクの場合はそれをおおっぴろげに、全面的にパフォーマンスとしてやるから。でも館長はボクが動的とすれば、静的。要するにサイレントアウトサイダーですよ。静かなるアドベンチャーですよ。

館長:ハハハ、私はサイレントアウトサイダーでしたか!?
さすが一瞬で定義されますね(笑)でも、しっくりくる気がします。

ターザン山本:館長は静かなるアウトサイダー。ボクは非常に動きのある激しいアウトサイダーですよ。だから一見全然違うように見えるんですけど、本質は同じなんです。

 
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