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【闘道館】20周年記念特別対談 ~ターザン山本×闘道館館長~ 第9回

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闘道館20周年記念特別対談
ターザン山本×闘道館館長

⑨帝国"人材"バンク

館長:帝国データバンク、創業100周年記念事業の目玉の一つとして、社内ベンチャー企画っていうのが発表されて。当時会社が結構本腰入れた企画で。
社内で企画を大々的に募集し、案が採用されたら、その人が代表取締役になって、資本金1000万円はデータバンクが出すっていう。

ターザン山本:うんうん。会社内アドベンチャーね。

館長:企画が発表された瞬間、「これはオレのための企画だ!」って思ったんです(笑)
で、自分のなかでいくつか案を考え、その中からこれしかないって、「帝国‘人材’バンク」って企画をつくって出したんです。
帝国データバンクは全国の社長さんと普段から直接話を聞いてるんだから、各会社がどういう人材が欲しいか、より具体的に生の声、需要を知ってると。
で、当時90年代末から2000年にかけては、すごい不況だったんです。
山一証券が倒産したりなんだで、失業者がいっぱい増えてた。
その失業者たちのそれまでのキャリアや性格、特性と、どういう人材がほしい、どういう人を採用したいかっていう中小企業の求人需要をデータバンクの情報網をつかってうまくマッチングさせる。

リクルートとかがやってる求人情報やハローワークみたいなお役所の定形フォームなんかとはまったく違う新しい方法で、フレキシブルな人材マッチングの方法を提供すると。
中小企業向けの独自の人材紹介会社というか。
そういうサービスを全国規模でやったら、これ、日本の不況を解決できる可能性があるんですって(笑)

ターザン山本: ハハハ、 大胆な発想ですねえ!

館長:日本に人材革命起こしましょう!って(笑)バーっと、おもいついたことを書いて、そこに数字を肉付けしていって。
で、インパクトつけるために、最初に設立記者会見をやります。
「私達が日本のこの閉塞した不況状況に風穴を開けます。帝国データバンクが持つ100万社の情報ネットワークをを失業問題に活用します!」て、で、これを軌道に乗せれたら、今までの帝国データバンクの本体のイメージも、人材バンクのおかげでまったく変わってきますって。
まあ帝国データバンクって、立派な会社なんですけど、信用情報や倒産情報を扱ってるってことで、ちょっと暗いイメージがあるんです。

ターザン山本:あるある。ダークなイメージあるよ。

館長:それが、社会正義の会社としてイメージももっと明るくなるしって、余計なことまで書いて(苦笑)
創業100年、今こそやるべきだ、やらせてほしいって、提出したんです。

で、帝国データバンクって、確か当時全国に3000人くらい正社員がいたと思うんですけど、
応募があったのは、12通しかなく。新入社員が出したのは私だけで。

そしてその企画案それぞれの概要が選考の途中経過として社内で発表されるんです。
で、他の企画を一つ一つ見ても、圧倒的に私のがおもしろそうでワクワクするし、スケールも大きいなと、あくまで私から見たらですけどね(笑)
これはいけるんじゃないかと内心思ってたんです。

けど、選んだ人が「数字の見通しが甘すぎるし、いきなり記者会見するとか、絵空事で現実的ではないですね」って。
理由は確かそれくらいで、落とされちゃって。
「おいおい、ベンチャーなんて、新しいことするんだから、数字よりもまずは企画の中身だろ」って、「今までやってきたことない絵空事を描くこと、イメージこそが、大切だろ」って(笑)思ったんですけど、中身に対してはほとんど何も触れてもらえなくて。

ターザン山本:あー、日本的会社の典型だ。頭膠着してるね。組織的膠着状態。

館長:で、採用されたのは、インターネットのHPでドメインをとったり認証したりするサービスを提供するっていう。
きっとそのときの先端のサービスで深い戦略もあったんでしょうが、私からするとなんでデータバンクの100周年事業でこれなのって?どっちにしろ、新人(私)が言ってることは相手にされてなかったんでしょうけどね(笑)

ターザン山本:まあ会社なんて、安全パイ取るよね

館長:そのとき思ったのは、人に評価してもらって、お金出してもらって、何かをやるというのは、やっぱり違うなと。
面白さを求めリスクをとろうとすると、他人の金じゃできない。
それは会社の金であれ、銀行の金であれ、親や友だちの金であれ、同じこと。
自分の守備範囲の中で、全部完結してやらないとダメだなと。
小さかろうが、全部自分の金でビジネスを立ち上げ、誰にも許可を乞うことなく、指図されずやらないと。自由にできない。

自分の金であれば、自由にやって失敗したって、後悔はないし、まわりにも迷惑かけない。
借金がなければ、それは倒産ではなく廃業なので、またゼロからお金をためて、何回でも再挑戦すればいい。それじゃなきゃ意味ないなって。改めて思っちゃったんです。

最初に誰かに評価してもらってから、お金出してもらってやるっていうのはないなと。
それは、不自由だなと。

ターザン山本:不自由というか、絶対的な権限がない。権限がないことやっても意味ないんです。自分が司令塔にならなきゃ、本当の意味での。完璧な。

館長:そうそう。そう思ったんですね。
入社した当初は5年くらいは、、20代の終わりぐらいまではサラリーマンして勉強してお金をためようと思ってたんですが、
1年して、このベンチャー企画とかやってるうちに、 やっぱり自分でなんかやりたいって なって、もともとあった起業したいという気持ちがまた燃え上がってきちゃって、抑えきれなくなってきて、5年も待ってられないなって気になってきた。

その段階で、電話くらいはまともに出れるようになったし、名刺交換くらいはもうできるぞって(笑)
どんなレベルだよって話ですけど(笑)
学生の時、チケット取得代行業やったときに身につけなきゃって思った、最低ラインの社会常識は身についたかなと。
まだ楽しみだった調査員にはなれてないけどって。まあもういいかなって。なってきたんです(笑)

ターザン山本:そのねえ、見切りをつけるかつけないかが、人生の分かれ目なんです。多くは見切りをつけないで、そこに依存して生きていくわけ、組織にね。
見切りをつけるやつは、自由を求めるわけです。冒険を求めるわけです。ここが分かれ道です。しかしそれって、少数派なわけです。日本では。後は全部組織に依存していくから。
バクチもしないし。安全パイとるし、予定調和の人間関係と、その中で実生活送るわけですよ。
 

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